この記事は、こんな方におすすめです!
- 自分には誇れる経歴がないと考えている方
- 経歴の要点がしぼれず、インパクトを出せないと考えている方
- 顧客がどんな経歴を求めているか知りたい方
経歴によって、あなたは判断される
顧客は必ず、あなたの経歴を確認する。
ただ、経歴も書き方で、印象が180度変わる。
大学中退も、
「やりたいことが見つかり、思い切って違う道に飛び込んだ」
と書くか、
「単位が足りず留年。親に頼めず、仕方なく…」
では、イメージが違ってきます。
でも、自分には誇れる経歴がないと、お考えの方、穴埋め問題に答えていくだけで、あなたの経歴の印象を変える方法があります。
今日は、その方法を紹介します。
【4日目】専門家化の回答を読み返してください
4日目のワークで、自分の専門分野がはっきりしたはずです。本日のプログラムの前に、今一度、今までのワークの回答を振り返ってください。
専門分野に進んだ理由など、何かしら、あなたの経歴に結びついてくるはずです。
人に好印象を与える経歴とは?
4日目のワークで、あなたが何の専門家で、日々どのような情報を集めて、発信していくのかがわかったはずです。もう、何を書けばいいのという悩みはなくなったはずです。
あなたが何の専門家か明確になったところで、専門家になったいきさつや経歴をまとめていきます。ただ、学歴や職歴を並べた経歴ではなく、
- あなたが、どのような人生を辿って今に至ったのか?
- どのような経緯で、今の仕事に就いたのか?
- どのような修行を積み、どんな勉強をしてきたのか?
- どのような問題にぶつかり、その障害をどう乗り越えたのか?
という、あなたの内面的な葛藤も含めた経歴を作成してきます。あなた自身の生き様も含めた経歴を知ってもらうことで、関係を深めることができます。自己開示とも言いますが、なぜ、専門家になったのか、どのようにあなたのキャラが形成されたのかを紹介します。
経歴と言われても、立派なものはないので
商売をしているということは、既に、立派な経歴です。
独立をしているのなら、サラリーマン以上に、多くの葛藤があったはずです。
あとは、わかりやすく整えるだけ。
志があったからの起業。その道のりを伝えないのはもったいない。
本気の顧客は、あなたの想い、志を知りたがっています。しっかりと伝えていきましょう。
でも、自慢できるほどでは…
こんな言葉があります。
『過去を変えることはできないが、過去の意味は変えることができる』
悪いと思っていた出来事も、今考えると、好機になっている。そんなことがあるはずです。ちょっとだけ、今までの人生を振り返って、それぞれの出来事の意味を再構築してください。
試練は人生を切り開く好機になります。
試練をすべて好機に書き換えることができます。
まずは、時系列に人生のイベントを書き出してください。
それなら、できるかもしれません
経歴化①
そして、もう一つ重要なことがあります。
それは、理想の未来・目標も書いてください。それも下記の2つ。
①個人的な理想の未来・目標
②会社としての理想の未来・目標
あなたが伝えるべき経歴は、理想の未来から逆算した経歴です。
経歴化②
未来から逆算した経歴?
そうです。ここが重要です。
経歴というと“過去”を思い浮かべます。
しかし、4日目の『専門家化』でも話しましたが、今の顧客はあなたの成長する過程に共感し、応援してくれます。
過去の経歴だけだと、話がそこで完結してしまいます。それ以上の成長を描くことが難しくなります。なので、理想の未来も含めて逆算して経歴を書くのです。
実は、商品にも同じことが言えます。
素晴らしい商品が完成しましたというプロジェクトXのような開発秘話だと、その商品はそこで完結してしまいます。その時は売れても、売れ続けることができなくなってしまいます。
完成品、正解が好まれた昭和の時代には、それで良かったのでしょうが、令和の今は、発売後にアップデートが繰り返される“永遠のベータ版”が普通です。
だから、理想の未来から逆算して、人生のイベントの意味を現在も含め再構築する。未来から逆算することで、“のびしろ”を作るのです。
経歴化③
例えば、クラフトビールの醸造所を経営する人なら、
大学を卒業し、安定しているという理由だけでの印刷会社に就職。
しかし、大学3年の時に短期留学したカナダで、はじめて飲んだクラフトビールの感動が忘れられず、親の反対を押し切り、◯◯県の小さな地ビール工場に住み込みで修行することに。そこで、ビールづくりのイロハを学ぶ。
その後、生まれ故郷の◯◯県で、補助金をもらい、念願のクラフトビール工場を開業。しかし、理想とする味をつくることができず、開業半年以上販売に至らず、資金難に。
やっと納得できる味に辿り着き、販売するもなかなか売れず、親戚から借金をし、なんとか事業を継続する。
そんな中、たまたま立ち寄った、カナダ人観光客が、「カナダのクラフトビールに負けない味」とSNSで発信したことを機に話題になる。
現在は、カナダの品評会で、最優秀賞を獲得するために、新商品の開発に取り組む。こだわりの味を提供することを最優先し、規模の拡大は考えていない。カナダで飲んだ、個性豊かなビールの感動を、多くの人に知ってもらいたいと、小規模事業者の団体活動にも尽力している。
というように経歴を深掘りしていってください。
経歴化まとめ
まずは、時系列に人生のイベントを書き出してみる。
個人的な理想の未来・目標、そして、会社としての理想の未来・目標を書き出してみる。
試練は人生を切り開く好機ととらえ、出来事の意味を再構築する。
発信する経歴は、未来へ通じる経歴
完璧な経歴ほど、つまらないものはありません。
失敗を繰り返し、ボロボロになりながら、まだまだ未完成なあなたを、多くの人が応援してくれます。経歴はあなたを表します。経歴によって、あなたは判断されます。ただ、カッコいい経歴は必要ありません。
ちょっと泥臭いあなたの生き様を、書き上げてください。
明日は、顧客との関係性を深掘りしてきます。お楽しみに。