経歴化|経歴があなたを表す あなたの人となりを言語化すると【5日目】

この記事は、こんな方におすすめです!

  • 自分には誇れる経歴がないと考えている方
  • 経歴の要点がしぼれず、インパクトを出せないと考えている方
  • 顧客がどんな経歴を求めているか知りたい方
概要

経歴によって、あなたは判断される

北街

顧客は必ず、あなたの経歴を確認する。
ただ、経歴も書き方で、印象が180度変わる。

大学中退も、
「やりたいことが見つかり、思い切って違う道に飛び込んだ」
と書くか、
「単位が足りず留年。親に頼めず、仕方なく…」
では、イメージが違ってきます。


でも、自分には誇れる経歴がないと、お考えの方、穴埋め問題に答えていくだけで、あなたの経歴の印象を変える方法があります。

今日は、その方法を紹介します。

【4日目】専門家化の回答を読み返してください

4日目のワークで、自分の専門分野がはっきりしたはずです。本日のプログラムの前に、今一度、今までのワークの回答を振り返ってください。

専門分野に進んだ理由など、何かしら、あなたの経歴に結びついてくるはずです。

人に好印象を与える経歴とは?

4日目のワークで、あなたが何の専門家で、日々どのような情報を集めて、発信していくのかがわかったはずです。もう、何を書けばいいのという悩みはなくなったはずです。

あなたが何の専門家か明確になったところで、専門家になったいきさつや経歴をまとめていきます。ただ、学歴や職歴を並べた経歴ではなく、

  • あなたが、どのような人生を辿って今に至ったのか?
  • どのような経緯で、今の仕事に就いたのか?
  • どのような修行を積み、どんな勉強をしてきたのか?
  • どのような問題にぶつかり、その障害をどう乗り越えたのか?

という、あなたの内面的な葛藤も含めた経歴を作成してきます。あなた自身の生き様も含めた経歴を知ってもらうことで、関係を深めることができます。自己開示とも言いますが、なぜ、専門家になったのか、どのようにあなたのキャラが形成されたのかを紹介します。

とある社長

経歴と言われても、立派なものはないので

北街

商売をしているということは、既に、立派な経歴です。
独立をしているのなら、サラリーマン以上に、多くの葛藤があったはずです。

あとは、わかりやすく整えるだけ。
志があったからの起業。その道のりを伝えないのはもったいない。

本気の顧客は、あなたの想い、志を知りたがっています。しっかりと伝えていきましょう。

とある社長

でも、自慢できるほどでは…

北街

こんな言葉があります。
『過去を変えることはできないが、過去の意味は変えることができる』

悪いと思っていた出来事も、今考えると、好機になっている。そんなことがあるはずです。ちょっとだけ、今までの人生を振り返って、それぞれの出来事の意味を再構築してください。

試練は人生を切り開く好機になります。
試練をすべて好機に書き換えることができます。

まずは、時系列に人生のイベントを書き出してください。

とある社長

それなら、できるかもしれません

経歴化①

Q1
時系列に人生のイベントを書き出す

北街

そして、もう一つ重要なことがあります。
それは、理想の未来・目標も書いてください。それも下記の2つ。

①個人的な理想の未来・目標
②会社としての理想の未来・目標

あなたが伝えるべき経歴は、理想の未来から逆算した経歴です。

経歴化②

Q2
個人的な理想の未来・目標は?
会社としての理想の未来・目標は?

とある社長

未来から逆算した経歴?

北街

そうです。ここが重要です。

経歴というと“過去”を思い浮かべます。
しかし、4日目の『専門家化』でも話しましたが、今の顧客はあなたの成長する過程に共感し、応援してくれます。

過去の経歴だけだと、話がそこで完結してしまいます。それ以上の成長を描くことが難しくなります。なので、理想の未来も含めて逆算して経歴を書くのです。

実は、商品にも同じことが言えます。
素晴らしい商品が完成しましたというプロジェクトXのような開発秘話だと、その商品はそこで完結してしまいます。その時は売れても、売れ続けることができなくなってしまいます。

完成品、正解が好まれた昭和の時代には、それで良かったのでしょうが、令和の今は、発売後にアップデートが繰り返される“永遠のベータ版”が普通です。

だから、理想の未来から逆算して、人生のイベントの意味を現在も含め再構築する。未来から逆算することで、“のびしろ”を作るのです。

経歴化③

理想の未来・目標から逆算して、それぞれの出来事の意味を再構築する。

北街

例えば、クラフトビールの醸造所を経営する人なら、

大学を卒業し、安定しているという理由だけでの印刷会社に就職。

しかし、大学3年の時に短期留学したカナダで、はじめて飲んだクラフトビールの感動が忘れられず、親の反対を押し切り、◯◯県の小さな地ビール工場に住み込みで修行することに。そこで、ビールづくりのイロハを学ぶ。

その後、生まれ故郷の◯◯県で、補助金をもらい、念願のクラフトビール工場を開業。しかし、理想とする味をつくることができず、開業半年以上販売に至らず、資金難に。

やっと納得できる味に辿り着き、販売するもなかなか売れず、親戚から借金をし、なんとか事業を継続する。

そんな中、たまたま立ち寄った、カナダ人観光客が、「カナダのクラフトビールに負けない味」とSNSで発信したことを機に話題になる。

現在は、カナダの品評会で、最優秀賞を獲得するために、新商品の開発に取り組む。こだわりの味を提供することを最優先し、規模の拡大は考えていない。カナダで飲んだ、個性豊かなビールの感動を、多くの人に知ってもらいたいと、小規模事業者の団体活動にも尽力している。

というように経歴を深掘りしていってください。

経歴化まとめ

STEP
時系列に人生のイベントを書き出す

まずは、時系列に人生のイベントを書き出してみる。

STEP
個人的な理想の未来・目標、会社としての理想の未来・目標は?

個人的な理想の未来・目標、そして、会社としての理想の未来・目標を書き出してみる。

STEP
理想の未来・目標から逆算して、出来事の意味を再構築する

試練は人生を切り開く好機ととらえ、出来事の意味を再構築する。

発信する経歴は、未来へ通じる経歴

完璧な経歴ほど、つまらないものはありません。

失敗を繰り返し、ボロボロになりながら、まだまだ未完成なあなたを、多くの人が応援してくれます。経歴はあなたを表します。経歴によって、あなたは判断されます。ただ、カッコいい経歴は必要ありません。

ちょっと泥臭いあなたの生き様を、書き上げてください。

明日は、顧客との関係性を深掘りしてきます。お楽しみに。

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