カスタマー・アプローチ|実は難しい顧客目線。顧客目線で販売できていますか? 【3日目】

この記事は、こんな方におすすめです!

  • 顧客目線が重要なのはわかっているが、売る側の視点で提案していると感じている方
  • 商品ページの滞在時間が短く、問い合わせページへの遷移が少ないとお感じの方
  • どのように商品説明をすれば、顧客に興味を持ってもらえるか知りたい方
概要

なぜ、顧客目線で見ることができないのか?

北街

できるようで、できないのが顧客目線。
顧客の気持ちが、分かると一気に売れるようになります。

顧客目線が今ひとつ分からない方に、穴埋め問題に答えていくだけで、手に取るようにわかるようになる方法があります。

今日は、その方法を紹介します。

【2日目】メンター・アプローチの回答を読み返してください

1日目のバディー・アプローチで具体的なセールスポイントを、そして、2日目のメンター・アプローチで抽象的なセールスポイントを見てきました。3日目の今日は、1日目、2日目を踏まえて、顧客の気持ちを、さらに掘り下げていきます。

ぜひ、1日目、2日目の回答を、今一度、読み返してください。自社の商品・サービスを3つの視点から眺めることで、顧客に最も響く切り口が見えてきます。

本来なら、顧客にアンケートをとり、客観的な評価を知ることが一番の方法です。

  • なぜ、あなたから購入したのか?
  • 何を期待して、あなたを選んだのか?
  • あなたを何で知ったのか?

顧客の選択理由を確認することは、とても重要です。売り手の目線と買い手の目線のギャップが浮き彫りになるからです。「他人ことは、よくわかるが、なぜか、自分のことは、よくわからない」それが人間というものです。

ただ、アンケートを取ることが難しかったり、新商品で、そもそもアンケートをとる顧客がいない、これから独立するなど、そんな時に試していただきたのがカスタマー・アプローチだ。

あなたは、顧客の気持ちを深く深く理解していますか? ぜひ、チャレンジしてもらいたい。

浅い課題・浅い欲求、深い課題・深い欲求

北街

顧客は、自分が本当に欲しいものをわかっていない。

「なんとなく欲しい」という浅い欲求で、まず動く。
この「なんとなく欲しい」を掘り下げて、「なぜ欲しかったのか」という深い欲求に、たどり着かないと、買ってもらえない。


本当の顧客目線は、この「なんとなく欲しい」から「なぜ欲しかったのか」へのプロセスまで含めて理解する必要がある。

2日間のプログラムを振り返って

まずは、1日目、2日目の回答を見返して、①浅い課題・浅い欲求、②深い課題・深い欲求を書き出してみましょう。

それでは、1日目、2日目の参考例を使って掘り下げていきます。

浅い課題・浅い欲求

1日目のバディ・アプローチ Q2【現状確認 ターゲット顧客が現状抱えている問題は?】から、顧客が、深く考えずに発してしまう、浅い課題・浅い欲求は?

【浅い課題】
・ホームページはあるが、誰も見ていない。
・認知されていないので、新規が増えない
・デザインが、古臭い

【浅い欲求】
・ホームページをリニューアルしたい

浅い課題、浅い欲求に、惑わされてはいけない。たいてい、このような浅い課題・浅い欲求の解決策を提案しても、顧客に欲しいと思ってもらえない。対面の営業でさえ、そうなのだから、ネットを介して浅い説明だけで、顧客を動かそうと思うことに無理があります。

深い課題・深い欲求

1日目のバディ・アプローチ Q6【具体的に表面化している問題の奥に隠された本当の問題は何か?】から、あなたが顧客との対話を通して、導き出した深い課題・深い欲求は?

【深い課題】
・デジタルへの苦手意識が強く、できれば、触りたくない、何からはじめればいいのかわからない
・正直、ホームページ集客は訳がわからない
・感覚的にデザインの良し悪しを選んでいて、何を基準に決めていけばいいのかわからない

【深い欲求】
・ホームページ集客の基礎知識を学びたい
・感覚でなく、何を、どうしたらいいのか基準を知りたい

深い課題・深い欲求になればなるほど、抽象的な内容になってしまう。具体的な浅い課題・欲求に比べ、本質的な重い課題や欲求は簡単には解決することができないからです。ただ、言語化して、顧客と本質的な問題を共有することができれば、解決への一歩を踏み出すことができる。

あなたが提供する商品・サービスの本質的な価値は?

2日目のメンター・アプローチ Q5【商品・サービスの本質は?】から、あなたが提供する商品・サービスの本質的な価値とは?

【本質的な価値】
・素人であったとしても、デジタルへの苦手意識をなくし、ネット集客の本質を掴む
・ネットで、あなたの世界観を発信し、顧客にファンになってもらう

2日間で明らかにしてきた「浅い課題・浅い欲求」、「深い課題・深い欲求」、「本質的な価値」をベースに、カスタマー・アプローチに落とし込んでいきます。

カスタマー・アプローチ

お客様の気持ちを理解するには、プロセスまで含めて考える必要があります。まずは、ダメなパターンから見ていきます。あなたのホームページは、ダメなパターンの説明になっていませんか?

浅い課題・浅い欲求へのアプローチ

顧客に、どのような説明をすればいいのか? 対話のプロセスから、アプローチ方法を確認していきます。

とある社長

ホームページをリニュアルしたいんですが

北街

リニューアルのご相談ですね。ありがとうございます。
ちなみに、どのようにリニューアルしたいのか
教えてもらっていいですか?

とある社長

デザインが良くて、集客できるようにリニューアルしたいです。

北街

そうですか。弊社はデザインには定評があり、お客様に喜ばれています。また、ホームページのオープン後もSEO対策やリスティング広告など運用のフォローも行なっています。

とある社長

そうなんですね。

北街

どのようなデザインが、お好みですか?
具体的に、こんなデザインにしたいというホームページはありますか?

とある社長

いや、まだリニューアルしようかと考えはじめたばかりなので、
具体的には…

北街

そうなんですね。ちなみに、ページビュー数は、どのくらいですか?

とある社長

ページビュー数とかは、よくわからないですね。
ほとんど見られていないんです。問い合わせもないので。

北街

そうなんですね。ほとんど見られていないということは、まずは、見に来る訪問者を増やさないといけません。そのためには、SEO対策やネット広告をする必要がありますが、現在、そのような対策はされてますか?

とある社長

いいえ。そのようなことはしていません。

北街

そうなんですね。SEO対策や広告に月いくらくらいの予算をかけられそうですか?

とある社長

いや、まだ具体的には…

北街

ちなみに、他の会社にホームページのリニューアルの相談はされてますか?

とある社長

いいえ。あなたがはじめてです。

北街

ぜひ、弊社で検討いただければと思います。

とある社長

まだ、調べはじめたばかりないので、具体的になったら、また相談させてください。

浅い課題・浅い欲求にフォーカスすると、良かれと思ってした提案が、売り込みと思われてしまいます。ホームページで説明する内容は、浅い課題・浅い欲求にフォーカスしてはいけない。

浅い課題・浅い欲求へのアプローチ

Q1
顧客が「なんとなく欲しい」という欲求から尋ねてくる、表面的な質問は? また、その表面的な質問がきっかけで、答えがちな回答は?

深い課題・深い欲求へのアプローチ

浅い課題・浅い欲求に惑わされずに、深掘りする質問を繰り返しながら、本質的な価値を紹介していく必要があります。対話のプロセスから、どのようにアプローチするか確認していきます。

とある社長

ホームページをリニューアルしたんですが

北街

リニューアルのご相談ありがとうございます。
ちなみに、どのようにリニューアルしたいか
教えてもらってもいいですか?

とある社長

デザインが良くて、集客できるようにリニューアルしたいです。

北街

デザインを良くして、集客できるようにリニューアルしたいということですね。

とある社長

そうです。

北街

ありがとうございます。ちなみに、現在、どのようなデザインか? 拝見させていただいていいですか?

とある社長

どうぞ。5年前に作ったものなので、古臭いですが。
会社名で検索してもらえれば。

北街

ありがとうございます。◯◯(会社名)ですね。
なるほど。こちらですね。5年前に作られたということですが、古くなっていること以外に、何かデザインでお困りになっていることはありますか?

とある社長

古い以外ですか。
そうですね。なんか思いつかないですね。

北街

そうですよね。いきなりデザインで気になるところはと聞かれても、具体的に答えるは難しいですよね。

差し支えなければ、こちらのホームページは、お知り合いの会社で作られたのですか?

とある社長

はい。
何年も付き合っている印刷会社にお願いしました。

あなた

今回、以前の会社ではなく、弊社にご相談をいただいたのは、先ほどおっしゃられたデザインと集客で、満足いく結果が出ていなかったからということでしょうか?

とある社長

そうです。
結果が出ないこともそうなんですが、どうしたら問い合わせが増えるのか相談しても、具体的な対策を提案してくれなくって。

あなた

なるほど。お分かりになる範囲で結構なので、月間のホームページへの訪問者数はどれくらいですか?

とある社長

すみません。あまり詳しくないので、よくわかりません。
ただ、問い合わせは、ほとんどありません。

北街

なるほど。ということは、とにかく、ホームページから、たくさん問い合わせがくるようにしたいということですね。

とある社長

そうですね。

北街

ということは、ホームページで集客ができて、たくさん問い合わせがくるようになるなら、別にデザイン的な要望はないということでしょうか? 問い合わせがくるなら、ホームページをリニューアルをしなくてもいいということでしょうか?

とある社長

そう言われると、そうですね。

北街

ホームページは、セールスマンと同じなので、セールストーク(商品やサービスを上手に説明できる文章)が書けていないと、どんなにきれいなホームページをつくっても、問い合わせがきません。なので、きれいにリニューアルする前に、何をお客様に説明するかを、しっかり作り込まないといけないんです。

とある社長

確かに、そうですね。

北街

そして、もう一つが、ホームページを見るお客様が、どんな風にホームページを見るのか? どんな風に文章を読むのか? どんな風に問い合わせをするのか? というネット上での顧客心理を理解しないと、うまく動いてもらえません。

なので、ネット集客の最低限の基礎知識を知らなければいけないのですが、そういったことは学ばれたことはありますか?

とある社長

正直な話、まったく学んだことがないんです。
感覚でやっているので、何が良くて、何が悪いかもわかりません。

北街

では、少しお時間をいただくことになるのですが、ネット集客の基礎知識を学びながら、まず、ホームページに何を書いたらいいのかを一緒に考えてみませんか?

とある社長

ぜひ、お願いします。

顧客は、自分が本当に欲しいものがわかっていません。売れるセールスマンは、質問を繰り返しながら、本当に欲しいものをあぶり出していきます。ホームページでの説明も、商品やサービスの本質的な価値を紹介することで、顧客が本当に欲しいものを提案していきます。

深い課題・深い欲求へのアプローチ

Q2
顧客が自分では気づいていない、本当に欲しいものを聞き出すための質問は? また、その気づきによって、知ることになる、商品やサービスが提供する本質的な価値とは何か?

カスタマー・アプローチまとめ

STEP
浅い課題・浅い欲求

顧客が「なんとなく欲しい」という欲求から尋ねてくる、表面的な質問は? また、その表面的な質問に答えがちな回答は?

STEP
深い課題・深い欲求

顧客が自分では気づいていない、本当に欲しかった理由を聞き出す質問は? 

STEP
あなたが提供する商品・サービスの本質的な価値

顧客が気づいていない、本当に欲しかった理由を聞き出すことで気づく、商品やサービスが提供する本質的な価値は何か?

3日間、友人の目、メンターの目、顧客の目で商品を見てきました。

多面的に見ることで、今まで気づかなかった商品の本質的な価値が見えてきたはずです。あなたが提供する商品・サービスが明確になったら、今度は、情報発信をする「あなた」が、どのようなキャラクターなのかをしっかり固めていきます。

2日目にも話しましたが、
顧客は、「どこで買うか?」よりも、「誰から買うか?」を重視します。

顧客は、あなたが、何のプロフェッショナルで、どんなキャラクターで、どれだけ仕事に情熱を注いでいるかを、ネットを通して細かくチェックしています。

商品以上に、あなたのキャラが審査に合格しないと、顧客は問い合わせてきません。

4日目は、情報発信する「あなたのキャラクター」を設定していきます。

概要