この記事は、こんな方におすすめです!
- 自分のキャラを立たせたホームページにしたいと考えている方
- 顧客に自分をどう見せたらいいのか、わからない方
- 顧客が驚くような肩書きを作りたいと考えている方
ホームページに何を書くかは、キャラで決まる
顧客は、専門家・プロフェッショナルから、商品を買いたいと思っています。それもニッチな分野「その道のプロ」からです。
競合が少なく、優位に立てるニッチな分野の専門家になることが重要です。「そう言われても、どんな分野の専門家になればいいの?」とお思いの方、穴埋め問題に回答していくだけで、専門分野を見つけることができる方法があります。
今日は、その方法を紹介します。
【3日目】カスタマー・アプローチの回答を読み返してください
3日間のワークで、商品コンセプト、ターゲット顧客が明確になったはずです。今日のプログラムの前に、今一度、3日間のワークの回答を振り返ってみてください。
商品コンセプト、ターゲット顧客を踏まえて、自分のキャラクターを設定していきます。キャラが設定できれば、何を発信していかなければいけないのか、自ずと見えてきます。
ホームページは、専門チャンネル
顧客は、専門家・プロフェッショナルから、商品を買いたいと思っています。顧客に、あなたが専門家であることを知らせる最も簡単な方法は、ホームページで情報を発信すること。
ホームページは情報を発信する場。ある意味、テレビ局やラジオ局のようなもの。簡単に顧客に情報を届けることができます。
最近、どんな情報を配信しましたか?
え、ホームページは、商品情報を載せているカタログみたいな感じで、しばらく更新していません。テレビやラジオのように情報は発信してませんね。
もし、情報を発信せずに、ホームページで反応を得ようと考えているのなら、あなたは、かなり難しいことにチャレンジしようとしています。しかし、多くの企業が、この難題に真っ向から挑戦し、問い合わせがないと嘆いています。あなたが、今しなければいけないことは1つ。それは、情報を発信することです。
テレビ局やラジオ局と言っても、小規模事業者のホームページは専門チャンネルのようなものです。
大企業は、様々な人に好かれないといけないので、偏った情報は発信できません。
逆に、小規模事業者のホームページは、専門チャンネルなので、偏った、こだわりの情報を発信することができます。
そう言われても、どんなことを書いたら、いいんですかね?
何を書くかは、あなたのキャラで決まります。
あなたの会社は、あなたのキャラでできています。あなたのキャラにあった情報を発信すればいいだけです。
あなた自身のキャラを、整理整頓すれば、何を書くべきか見えてきます。
主人公のキャラが決まれば、勝手に物語が展開していくと、小説家は言います。それと同じように、あなたのキャラが決まれば、あなたが伝えるべきこと、あなたが収集すべき情報が勝手に集まってきます。多くの人は、自分のキャラを深掘りする機会がないので、何を書けばいいのか分からずに悩んでしまいます。
ぜひ今日、あなたのキャラを深掘りしてください
あなたは、何の専門家ですか?
自分のキャラなんて考えたことないんですが
じゃ、あなたは何の専門家ですか?
専門家と言われても…
そうですよね。お聞きしたんですが、
仕事をする上で、「大切にしていること」「心から夢中になれること」「成し遂げたいこと」って、ありますか?
え、急に言われても、パッと思い浮かびませんね
そうですよね。
そんな時は、キャラを分解して考えるといいんです。
大きくは2つ
①専門職としてのセンターピン
②個人的に何を学んでいるか、何を発信しているか
すみません。
話が専門的過ぎて、さらに、わからなくなってきました
そうですよね。わかりやすく、僕がよく使う説明モデルの
“チップ理論”というのがあるので、それで説明します
お願いします
日本にはチップの習慣がないので、サービスにお金を払うことに馴染みがないですよね。
チップの仕組みをわかりやすく説明すると、
1.労働への対価
2.サービスへの謝礼
の2つに料金が分かれています。サービスを受けた時はチップとして、お金を支払うシステムです。
そうなると、労働の対価以上のサービスを提供しなければ、チップはもらえないということになります。
ここで、質問ですが、「あなたの商売は、チップがもらえるものですか?」
チップ理論①
ん…。考えたことがなかったので、なんとも言えません
そうですよね。即答できる人のほうが少ないと思います。
なぜかというと、チップの難しいところは、“労働の対価以上のサービス”を考えなければいけないということです。
レストランを例に考えると、
労働の対価:美味しい料理を提供する
サービス:食事を含めた上質な時間と空間を提供する
の2つになります。
そうとなると、「美味しい料理」ではなく、「上質な時間と空間」にチップが払われることになります。
ここで、「美味しい料理」と「上質な時間と空間」で、どちらが欲求のレベル的に上にあるかということです。
旅行客で考えると、旅の思い出にレストランを訪れたとしたら、美味しい料理そのものよりも、大切な人との楽しい時間をつくりたいという気持ちのほうが強くなります。
旅行というシチュエーションでは、上質な時間と空間のほうがレベルが上になります。
チップをもらうには、本来の仕事(美味しい料理を提供する)の上位概念(上質な時間と空間)まで考えて、提供しなければいけないということです。
人は、レストランに、“ただ食事にいく”のではなく、“大切な人と楽しい時間を過ごすためにいく”という、商売の本質(センターピン)を見据えて、専門家になる必要があるということです。
多くの人が仕事を、この例で言う“料理を提供する”(労働の対価)ことにフォーカスして、“楽しいひと時”(サービス)をおろそかにしてしまいます。
そのため、「チップをもらええますか?」という問いに、うまい答えを見つけることができないんです。
チップ理論②
あなたのキャラを明確にする際に、専門家としての側面にフォーカスする必要があります。その際に重要なのが、何で、チップをもらっているかということです。
例えば、レストランを経営しているとすると、
1.労働の対価:美味しい料理を提供
2.サービス:上質な時間と空間を提供
専門家としてのキャラ:1+2
美味しい料理を提供するとともに、大切な人と楽しい時間を過ごしてもらうための専門家
というキャラになります。
チップ理論③
あなたの専門をベースに、どうあるべきか、日々何に気をつけるべきか、何を学ぶべきか、など理想像を書き出すと下記になります。
・既存のメニューだけでなく、新メニューの開発をする
・美味しい食材を見つけるために、産地に赴いて生産者に話を聞く
・目で楽しんでもらうために、窯元を訪ねて器をあつめる
・蔵元を訪ねて、料理に合うお酒を探す
・有名なレストランを食べ歩き、新しい料理のアイデアを得る
・上質な雰囲気を醸し出すために照明を学ぶ
・サービスを学ぶためにディズニーランに行く
など、専門家としての専門性と一貫性のある、個人としての日々の行動、学ぶべきことが、はっきりと見えてきます。
チップ理論④
もう、説明する必要はないと思いますが、あなたが発信しなければいけない、こだわりの情報は、先ほどの理想像から導き出すことができます。例えば、
・新商品の開発秘話、失敗談
・実際に産地で食べた食材の味や香り、生産者がこだわっている育て方
・窯元で購入した器とそれに盛り付けたい料理。窯元が考える器の形と料理の盛り付け方
・蔵元のお酒へのこだわり、試飲したお酒と合わせたい料理のアイデア
・有名レストランが提供する料理に感じられる職人のこだわり
・照明の強弱で違う料理の見え方、雰囲気の作り方
・異業種から学ぶ喜んでもらうためのサービスの考え方
専門家としてのキャラが決まれば、発信する情報は、自然に集まってくるようになります。そして、その情報を発信することによって、その情報に共感した顧客を集めることができるようになります。
チップ理論⑤
どんな商売でも、経営者が成長しなければ、企業の業績は縮んでいってしまいます。ホームページで発信する情報とは、言葉を変えると、“あなたが、成長している過程”です
チップ理論⑥
このワークを通じて、あなたが顧客に提供するものが何かがわかってきたはずです。あなたは、何の専門家ですか? ぜひ、深掘りしてください。そして、新しい肩書きをつけるとしたら、それは何ですか?
チップ理論⑦
専門家化まとめ
「労働の対価」以上のサービスを提供していますか?
あなたの商売の本質(センターピン)は何ですか? それを満足させるサービスとは?
あなたが提供する労働の対価・サービスは何か? そこから導きだされる専門家としてのキャラは?
専門性と一貫性のある、あるべき姿、日々気を付けるべきこと、個人としての学ぶべきことは?
専門が決まると、発信する情報は自然と集まってくる。その情報によって顧客も集まる
経営者が成長しなければ、企業の業績は縮んでいく。あなたはどんな成長をしていますか? そして、その成長の過程を発信し、あなたを応援してくれるファン・コミュニティをつくります。
このワークを通じて、あなたが顧客に提供しているものは何ですか? あなたは何の専門家ですか? 新しい肩書きをつけるとしたら、それは何ですか?
発信する情報は、自分の成長
どんな情報を発信すればいいのか?
それは、あなたが、どんな成長をしているか、その過程を発信するのです。そうすれば、あなたの成長の過程を知り、応援したいと思う顧客が集まってきます。
ということは、発信することがないということは、もしかしたら、成長していないということなのかもしれません。
キャラが決まると、そのキャラクターが、何を学んで、どのように成長しなければいけないのか、客観的に見ることができます。あなたが、どの方向に成長すべきかが定まってきます。キャラを深掘りすることで見えてきた、あなたの進むべき方向をしっかりと掴んでください。
では、キャラが明確になったところで、今度は、5日目のキャラの経歴を磨いていきましょう。