SEOキーワードの選定手順!初心者向けに5のステップ&ツールを解説

SEOキーワードの選定手順!初心者向け5つのステップ&ツールを解説

「ブログを書いても上位表示されない」、「アクセスがあってもコンバージョンしない」そんなお悩みはありませんか?

ブログやWebサイトは良質な記事を書くことは、とても重要です。しかし、Webで読者を獲得するには、良質な記事を書くことと同じくらいキーワード選定に時間をかける必要があります。なぜなら、キーワードを選ぶ段階で、「上位表示が可能か」、「アクセスはあるか」、「コンバージョンは期待できるか」が、ある程度予測できるからです。

私も以前は、記事を書くことだけに集中していました。しかし、どんなにブログをアップしても、アクセスは1日に数件。読まれない記事を書きまくる。そんな辛い時期がありました。しかし、ユーザーの検索意図やニーズを理解し、適切なキーワードを選んで文章を書くようになってからは、嘘のように集客ができるようになりました。この記事では、初心者の方向けに、キーワード選定のポイント、選定のステップを詳しく解説しています。

このコラムを読み終えた頃には、SEOキーワードの選定手順を理解して、読者が増えないという悩みから解放されていることでしょう。

概要

SEOキーワード選定とは

北街

キーワード選定とは、どのキーワードでSEO対策(検索エンジン最適化)を行うかを決める作業のことです。あなたの商品やサービスに興味がある人が、インターネットでどんな言葉を使って検索しているのかを調べ、その言葉(キーワード)をサイトにうまく取り込むことで、上位表示されやすくなります。その結果、見てもらえる機会が増えます。

キーワードに顧客のニーズが現れる

なぜ、インターネットビジネスでキーワード選びが重要なのか? それは、キーワードに顧客ニーズが色濃く反映されるからです。言うまでもありませんが、顧客のニーズを理解することは販売に大きく関わってきます。では、どのように関わってくるのか、詳しく見ていきましょう。

キーワード選定で重要になるのが顧客目線です。顧客が検索窓に書き込むであろうキーワードは、言うまでもありませんが、顧客目線の言葉になります。売り手目線で考える言葉とは異なることが多いです。

例えば、

「クラウドサービス」を販売する会社がキーワードを選ぶ際、業界特有の専門用語や商品名を選んでしまいがちです。「クラウドサービス 導入」、「⚪︎⚪︎システム」(商品名・サービス名)、「クラウドソリューション」というようなキーワードです。

しかし、多くの顧客は専門的な知識がないため、検索窓に「データ オンライン 保存方法」、「クラウドとは」など、日常使う言葉で検索します。検索結果は、キーワードに連動するので、顧客目線の言葉で書かれたサイトが上位に表示されることになります。

顧客が使わないキーワードを選んでしまうと、検索されない、間違ったターゲットに届いてしまうというミスマッチを起こってしまいます。一生懸命、記事を書いても、アクセスが増えなかったり、コンバージョンしないのはこのためです。

なので、

  • 適切なキーワードを選定し、
  • 適切なコンテンツを作成し、
  • 検索結果の上位に表示されるように調整する

この順番で進めるということを絶対に忘れないでください。❶を抜かしてしまうと、❷と❸にいくら力を入れても成果を上げることはできません。

なので、キーワード選定は勘や経験、度胸で選ぶのではなく、ロジックで選ぶようにしてください。その方法が、「SEOキーワード選定手順5つのステップ」です。

SEOキーワード選定手順5つのステップ

北街

SEOキーワードを選定する流れは、以下の5つのステップに沿って、ロジカルに選定していきます。

STEP1:コンテンツの目的を明確にする

北街

コンテンツには、大きく分けて2つの種類があります。それは、
❶「商品やサービスを知っている人向けのコンテンツ」と、
❷「まだ商品やサービスを知らない人向けのコンテンツ」です。

それぞれの顧客に合わせたキーワード選定、コンテンツを考えることで、効果的なマーケティングが可能になります。

❶商品やサービスを知っている人向けのコンテンツ

北街

すでに商品やサービスを知っている、または、興味がる人に向けたコンテンツは、積極的な売り込みになります。

例えば、顧客が、あなたの会社の商品名やサービス名で検索をしたとします。

先程のクラウドの例でもお話ししたように、「◯◯システム」と商品名やサービス名を書き込むということは、購入を検討して調べている可能性が高いです。

このようなキーワードを選ぶユーザーは、興味があり、商品のことも知っている可能性が高いです。ただ、この段階のユーザーは、かなりシビアに情報を読み込み、入念に比較検討します。

商品やサービスを知っている人向けのコンテンツの目的は、「販売」もしくは「契約」です。詳細の商品情報やサービス情報を中心に、ライバルとの比較ができる具体的なスペック表や、お客様の声を使って活用イメージを伝えるようなコンテンツになります。

❷商品やサービスを知らない人向けのコンテンツ

北街

商品やサービスを認知していない人に向けたコンテンツは、商品やサービスの情報ではなく、顧客の悩みや困りごとの解決法。

クラウドの例でお話しした「オンライン上にデータを保存し、メンバーと共有したいけど、どうしたらいいのか?」という悩みがある人は、「オンライン データ 保存」というキーワードで検索する可能性が高いです。クラウドサービスを知らない人は、この時点で「クラウドサービス」というキーワードを使いません。

コンテンツを2段階に分ける

商品やサービスを知らない人へは、コンテンツを2段階に分けて説明をしていきます。まず、1段階目は、「オンライン上でデータを保存し、メンバーで共有するには、いくつかの方法があります。その方法は、1、、、2、、、3、、、」と紹介し、「おすすめは、1の◯◯システムです。詳しくはURL」と、2段階目の商品ページのコンテンツに導きます。

確率的に、商品名やサービス名を知っていて、今すぐ購入する顧客は少なく、将来購入するかもしれない潜在的な顧客は数が多いです。

この商品やサービスを知らない潜在顧客向けのコンテンツを充実させることで、見込み客を大量に集めることができます。

STEP2:ペルソナを設定する

あなた

キーワード選定には、顧客目線が重要なことは分かった。では、顧客目線を手に入れるために何をすれば良いのか?

まずは、理想的な顧客像、ペルソナを具体化します。そして、ペルソナの悩みや困りごとを深掘りしていきます。

北街

ブログ・Webサイトを訪れるユーザーは、何らかの目的があってアクセスをしています。あなたのブログ・Webサイトは、どんな人の役に立つブログ・Webサイトですか?

悩みごとや困りごとの解像度を上げるためには、ペルソナを具体化が必須です。

ペルソナとは、ターゲットとする理想の顧客を、架空の人物像として設定したものです。名前や年齢、職業、ライフスタイル、価値観など、具体的な事柄を設定し、実際に存在するかのように詳細にキャラクターを作り上げていきます。このペルソナをベースに、顧客の悩みごとや困りごとを具体化していきます。

STEP3:ペルソナの悩みやニーズを深掘りし、キーワードを決める

北街

ペルソナが設定できたら、悩みやニーズを深掘りします。
顧客の悩みにフォーカスして設定するキーワードは、「商品やサービスを知らない人へのコンテンツ」になります。

漠然と悩みや困りごとの解決法を調べている人は、購入はまだ先の潜在顧客の可能性が高いです。しかし、このような「まだ先の顧客」は、「今すぐの顧客」の数十倍、数百倍存在します。ブログやWebサイトを使うことで、「まだ先の顧客」を見込み客に育てることが可能です。

「商品やサービスを知らない人向けのコンテンツ」を充実させる一番の理由は、「まだ先の顧客」と接点を持つためです。そのために、「まだ先の顧客」の悩みやニーズからキーワードを選定していきます。

ペルソナの悩みやニーズを洗い出しは、以下の手順で進めます。

手順
ペルソナの特徴から考える

ペルソナを具体化したことで、人物像が明確になったはずです。「この人なら、こんなことで悩んでいそうだな」という仮説を立てます。例えば、「新しい技術が苦手そうだな」「家事が忙しくて、余裕がなさそうだな」という感じです。顧客がどのような目線で世の中を見ているか想像して、悩みやニーズを捉えていきます。

手順
ネットでリサーチする

ペルソナに設定した人物が普段どんなことに悩んでいるのか、ネットでリサーチします。SNSや掲示板、レビューサイトを見て、どんなことに困っているのかを探っていきます。

手順
実際に聞いてみる

もし、既存の顧客や現在商談中の顧客に「どんなことに困っているか」直接聞く、又は、アンケートを取ることができるのならば、ぜひ、実際に聞いてください。リアルな声を集めることほど、困りごとを明確できる方法はありません。

手順
競合をチェックする

競合他社のWebサイトやブログ、SNSをリサーチして、ライバル企業が顧客のどんな悩みに応えようとしているのかを確認します。レビューやコメント欄は情報の宝庫です。

手順
データを活用する

今あるアナリティクスやサーチコンソールのデータを確認し、どのページがよく見られているのか、どんなキーワードが検索されているのかをチェックします。データには顧客の悩みが反映されています。

顧客の悩みやニーズを具体化することで、キーワード設定がより明確になります。

STEP4:自社商品・サービス、そして、競合を分析し軸となるキーワードを決める

今すぐ購入する可能性が高い「商品やサービスを知っている人へのコンテンツ」用のキーワード選定は、自社の商品やサービスに関連した言葉から軸となるキーワードを設定します。ライバル企業のWebサイトも参考にしながら、キーワードを広げていきます。

あまりにもニッチなキーワードを選んでしまうと、ニーズがなく顧客自体が存在しないということもあります。そのため、できるだけ多くの人が検索するシンプルなキーワードを設定するようにします。

STEP5:関連するキーワードを洗い出し、適切なキーワードで対策する

「商品やサービスを知っている人へのコンテンツ」および「商品やサービスを知らない人へのコンテンツ」用のキーワードを書き出したら、ツールを使って、関連キーワードを洗い出していきます。

ツールを使って関連するキーワードを洗い出す6つのステップ

軸となるキーワードが決まったら、関連するキーワードをツールを使って洗い出していきます。関連するキーワードを洗い出す手順は以下の通りです。

STEP1:軸となるキーワードに関連する言葉をリストアップする

まず、軸となるキーワードに関連する言葉やフレーズを洗い出します。Googleや他の検索エンジンの検索窓にキーワードを入力するとサジェストワードが表示されます。また、検索結果の下の部分に「他の人はこちらも検索」という関連キーワードが表示されます。そのような関連するキーワードを集めていきます。

STEP2:キーワードツールを活用する

Googleキーワードプランナーやラッコキーワード、Ubersuggestなどのツールを使って、関連キーワードやサジェストキーワードを集めていきます。これらのツールを使うことで、検索ボリュームや競合度等も知ることができます。重要なキーワードはどれか客観的なデータから調べていきます。

STEP3:競合サイトを分析する

競合のブログやWebサイトを分析し、どのようなキーワードでコンテンツを作成しているかをリサーチします。特に、タイトルやメタディスクリプションに注目し、使われているキーワードを集めていきます。

STEP4:複合キーワードを発掘する

軸となるキーワードに「方法」「コツ」「料金」「初心者向け」など2語以上の単語で構成される複合キーワードを集めていきます。複合キーワードは、検索数は少ないですが、競合が少ないため検索結果で上位に表示される可能性があります。また、キーワードが増えることで検索意図が明確になるため、具体的な検索ニーズに対応できます。

STEP5:トレンドを調査する

Googleトレンドを使って、関連するキーワードやトピックの検索トレンドや、今後注目されそうなキーワードかを確認します。特に、季節的なキーワードや話題性などもコンテンツに反映させます。また、Googleトレンドは、地域、関連トピックも調べることができます。

STEP6:ユーザー視点でキーワードを確認する

最後に、選んだキーワードが実際にユーザーの悩みやニーズに即しているかを確認します。ペルソナがどんな悩みや疑問を抱いているのかを考え、それに基づいてキーワードを最適化していきます。

このプロセスを繰り返すことで、関連キーワードを洗い出すことができます。

キーワードを調査するためのツール

キーワード調査にはツールを活用します。それぞれのツールの特徴を理解し、キーワード選定に活用することで、関連キーワードのリストアップや分析を効率的に進めることができます。

Googleキーワードプランナー

Googleが提供するサービスで、Google広告の機能の一部になります。検索ボリュームや関連キーワードの抽出、クリック単価の調査などリスティング広告を配信をサポートする機能が充実しています。

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、サジェストワード調査に強みを持つキーワード選定ツールです。サジェストワードだけではなく、Webマーケティングツールとして、Q&Aサイトをまとめて調べることができたり、話題の記事、共起語、周辺語なども一括で調べることができます。

aramakijake.jp

aramakijake.jpは、GoogleとYahoo!の月間検索回数を知ることができるツールです。検索ボリュームの推移や想定アクセス数を知ることができるので、対策キーワードのアクセス数予測をすることができます。

Googleトレンド

Googleトレンドは、検索ボリュームの過去から現在までの推移を調査できるツールです。キーワードの将来性をチェックすることができます。データが地域別に所得できるので、対策キーワードの人気度がどの地域で高いのかを知ることができます。

まとめ

Webで読者を獲得するには、良質な記事を書くことと同じくらいキーワード選定に時間をかける必要があります。なぜなら、キーワードを選ぶ段階で、「上位表示が可能か」、「アクセスはあるか」、「コンバージョンは期待できるか」が、ある程度予測できるからです。

キーワード選定は、勘と経験と度胸で決めるのではなく、データやリサーチをベースにロジカルに選定していくことが重要です。ぜひ、「SEOキーワード選定手順5つのステップ」を使って、適切なキーワードを選び、コンテンツを作成してください。

なお、Webライティングを、より深く知りたいという方へ、「繁盛ホームページ9日間プログラム」を用意しています。ぜひ、こちらもチャレンジしてください。

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