ホームページリニューアルの失敗例3パターンと7つの改善策

ホームページリニューアルの失敗理由3パターンと7つの改善策

この記事は、こんな方におすすめです!

  • ホームページをリニューアルをしたが、問い合わせ増えない方
  • 今、まさに全面リニューアルしようと考えている方
  • 何からホームページのリニューアルを始めたらいいのか、わからない方

ホームページリニューアルは、コストも時間もかかる一大プロジェクト。売上増を目指す企業にとって、いまや必要不可欠なマーケティング活動です。ただ、労力をかけても簡単に成果を出すことができません。

「アクセス数が増えない」、「問い合わせ数が減った」、「直帰率が改善しない」など、リニューアルで失敗した経験を持つ方も多いのでは。

そのような方向けに、ホームページをリニューアルする前に知っておくべきポイント、失敗を繰り返さないためのコツを解説します。

現状のWebサイトの問題を解決するのがリニューアルの目的

「デザインを刷新して、大改革を!」
意気込みはわかりますが、少々冷静になる必要があります。

リニューアルする目的は、あくまで「アクセス数を増やす」「問い合わせ数を増やす」など、現状の問題を解決すること。ならば、「刷新、大改革」よりも、課題の洗い出し、現状を把握することを、まず優先しましょう。

成果を出すには、全面リニューアルがマスト⁈

「ホームページの反応が悪い」と嘆く社長から、よくこんな相談を受けます。

反応を上げるために、全面的に作り直そうと思ってます。だって、小手先の修正で上手くいくような、甘いもんじゃないですよね

すごく真っ当な意見のように聞こえますが、このような真面目な人ほど、注意が必要です。

なぜなら、そんな人に限って、全面リニューアルして何度も失敗を繰り返しているからです。一刻も早く、この負の連鎖から抜け出してください。

3つの典型的なリニューアル失敗パターン

まずは、典型的な失敗パターンから見ていきます。

失敗パターン1:デザインさえ良ければ、問題は解決できる⁈

「かっこいいデザインにすれば、アクセスが増える」そう思うかもしれないが、デザインとアクセス数に関連性はありません。

なぜなら、デザインは、ホームページにアクセスした後でないと見ることができないからです。アクセス数を増やすには、デザインではなく、ホームページの内容(コンテンツ)を良くすることのほうが重要です。デザインは、「アクセスを増やす」ことではなく、「問い合わせ数を増やす」や「直帰率を改善する」ことに関連性があります。

失敗パターン2:古臭いホームページでは、問い合わせが増えない⁈

「古臭いホームページでは、問い合わせが増えない」と思うかもしれませんが、古臭ささと問い合わせ数には関連性はありません。

問い合わせ数が多い・少ないは、サイトの見た目ではなく、「スムーズに問い合わせフォームへ遷移できる」、「問い合わせフォームへの入力情報が少なく負担が少ない」などのユーザビリティの良さが影響します。古臭いホームページでも、使い勝手が良ければ問い合わせ数が増える傾向があります。

失敗パターン3:リニューアルするからには完璧を目指す⁈

「リニューアルするからには完璧を目指そう」と思うかもしれないが、リニューアルの完成度と集客には関連性はありません。

ホームページはリニューアルをして終わりではなく、運用・更新こそが重要です。リニューアル後に、コンテンツを増やしていく、改善していくことで集客できるようになります。リニューアルは完璧を目指すのではなく、むしろ、7割〜8割完成したらオープンして、更新・改善に力を入れたほうが集客できるホームページになります。

リニューアル前に徹底的に課題や改善点を精査する

典型的な失敗例を見ると、「なんとなく」という感覚的にリニューアルをすることが問題であることがわかります。

  • なんとなくデザインが古臭く見えるから
  • なんとなくアクセス数が少ないから
  • なんとなく問い合わせ数が少なくなったから

課題や改善点を明確にせずに、リニューアルに取り掛かると、「なんとなくデザインが良いから」、「売れてる会社のホームページに似ているから」、「なんとなくアクセスが増えそうだから」という感性や第六感で決めてしまいます。

いくつかの案の中から、トップの鶴の一声で決ってしまうのが、教科書通りのリニューアルの失敗パターンです。

そうならないためにも、リニューアル前に、徹底的に分析をするようにします。

まずは、ホームページの役割を知る

では、リニューアルの負の連鎖から、どのように抜け出すのか? まずは、ホームページの役割から整理しましょう。

ホームページには、

  • 商品を紹介するページ
  • 会社情報を紹介するページ
  • お役立ち情報のページ
  • セールスを専門にするページ
  • リクルートのページ

など、いろいろなページがあります。

もちろん、商品を紹介するページで、押し売りをすれば、お客様は逃げてしまいます。逆に、セールスのページで売り込まなかったら、売れるものも売れません。

それぞれの役割を、うまく機能させるために、更新・改善をするのが、正しいホームページの運用方法です。

ホームページは、放ったらかしで、チャリン、チャリンですわ

こんな言葉は、絶対に信じてはいけません。

重要なので、もう一度言います。
「ホームページはリニューアルすれば、売れるようになる」のではなく、「更新・改善を繰り返して売れるようにする」なのです。

だから、売れるホームページ作りの第一歩は、何が悪いのか、客観的に現状分析ができるようになることです。

当たり前と言えば、当たり前です。悪いところがわからずに、修正はできませんから。

収納の達人は言います。

部屋を片付けたければ、まず、自分が何を持っているかを把握することだと。新しいタンスを買い増しても、「自分と物との付き合い方」という根本的な問題を整理しないと、部屋がキレイにならないのと一緒です。

どう現状分析をするのか?

現状を分析するって、あの訳のわからない数字を見ることでしょ。言葉もわかんないし、ムリ、ムリ。

あなたは、そう思うかもしれない。

はじめに断っておきますが、
「アナリティクスを毎日チェックしろ!」という無理難題を言うつもりはありません

素人がいくら数字を追っても、有効な解決策を見つけることができないからです。数字ではなく、それぞれのページを「役割」という視点で見て、機能しているかイメージする。そんな文系の人ほど理解しやすい方法で分析していきます。

アドパ、セルパ、メディパ

3つの指標(私の作った造語なのですが…)でページを分析していきます。この指標を使って分析すると、直感的に何が悪いのかがわかるようになります。

その指標とは、以下の3つです。

  • アドバタイジング・パーフォーマンス(アドパ)
  • セールス・パフォーマンス(セルパ)
  • メディア・パフォーマンス(メディパ)

ひとつ1つ説明していきます。

1.アドバタイジング・パフォーマンス 略して、アドパ

まずは、アドパ。

アドパとは、広告を使って効率的にお客様をホームページに集客しているかを見る指標。ホームページというよりも広告でお客様のアクセスを増やす技術です

ホームページは、お客様がきてナンボというところがあります。ある程度のアクセスがないと、うまく機能しているか判断ができません。もし、集客が弱い場合は、リスティング広告などの力を借りて、アクセス数を増やすようにします。

そして、もう一つが、滞在時間と他のページへの遷移です。広告から、ホームページを見に来ても、すぐに、他社のページに行っているのなら、広告の文章が、ページの内容にマッチしていない可能性があります。そして、興味を持ってもらい、関連記事や問い合わせページに誘導できているかも重要なポイントになります。

2.セールス・パフォーマンス 略して、セルパ

セルパは、ホームページに訪れたお客様が、商品の購入やメールアドレスの登録、問い合わせなど、運営者が訪問者に望むアクション(コンバージョン)が行われているか計測する指標です

あなたのホームページのいくつかのページは、セールスマンのように販売に特化したものでなければいけません。人間は面白いもので、どんなに欲しくても、最後の一押しがないと購入しない人がいます。

あなたも、買おうと思ったのに、その場で決断ができず、買わずに終わってしまった経験があるはずです。特に、対面で接客ができないネット上では、そのような買われなかった商品があふれています。

単に、申し込みフォームや問い合わせフォームがあるだけでは、アクションを起こしてもらえないのです。セールページには、その商品を買う理由、メールアドレスを登録するメリット問い合わせをして、得ることができるものが、しっかり書かれている必要があります。

それによって、購入数を増やすことができます。収益力の弱いホームページの多くが、このセルパが機能していません。

3.メディア・パフォーマンス 略して、メディパ

そして、最後のメディア・パフォーマンス(メディパ)は、サイト内ブログやSNSの情報発信力を測る指標です。

ブログやSNSでホームページへのアクセスを増やしている方も多いはず。知名度の低い中小企業は、会社名や商品・サービス名でホームページにお客様を呼び込む力ができません。

アクセスを増やすには、広告をするしかありませんが、費用がかかるため、そう簡単にはできません。そのため、ブログ記事やSNSで無料でアクセスを増やす試みをします。集客用に、ブログやYoutube、フェイスブックを運営している会社も多いはずです。

例えば、

「○○接骨院」でアクセスを増やには、検索窓に社名を入力してもらわないといけません。そのため、変な話ですが、名前を知ってもらうためにチラシをまかなければいけなかったりします。非常にコストがかかります。

しかし、「○○市 腰痛」「○○市 肩こり」「○○市 ぎっくり腰」というキーワードで検索上位にくる記事を用意して、記事を経由してホームページに呼び込めれば、予約につながる可能性が出てきます。

このような集客用の自社メディア力がメディパです。ブログやSNSで集客して、セールスページへ誘導しコンバージョンさせるというのが、ホームページで収益を上げる一般的な方法です。

この3つの指標で、分析すると面白いことがわかります。それは、自分が何をしなければいけないのか手に取るようにわかるようになるのです。

失敗の特徴と7つの解決策

図にすると、下記のようになります。

アドパセルパメディパ内容
×××①ホームページが機能していない
××②広告からのアクセスはあるが、コンバージョンがない
××③たまにコンバージョンがある
××④ブログ・SNSで集客はできているが、問い合わせがない
×⑤広告で集客はできていて、コンバージョンもある。
×⑥集客はできているが、コンバージョンが今ひとつ
×⑦SNSで集客でき、コンバージョンもできている
⑧パーフェクト

①ホームページが機能していない

①は、アドパ、セルパ、メディパが機能していない状態です。これは、ホームページがまったく機能していない状態です。まずは、コンセプトを明確にして、ホームページの設計図を描くところから見直す必要があります。

②広告からのアクセスはあるが、コンバージョンがない

②は、アドパは機能しているが、セルパ、メディパが機能していない状態です。広告からお客様はホームページにきているが、見るだけで、商品購入やメールアドレスの登録がない状態。

リスティング広告をしたら、アクセスは増えた。しかし、成果がでていない。そんな状態です。アクセスが増えると、なんとなくうまく行っているという気持ちになります。しかし、ホームページにセールス力がなければ、広告費をドブに捨てているようなものです。

本人は、ブランディングができて、うまくいっていると感じている。いつか問い合わせが増えると思っている。

③たまにコンバージョンがある

③は、アドパ、メディパは機能していないが、セルパは機能している状態です。訪問数が少ないが、商品購入や問い合わせがある状態です。ただ、ホームページは昔つくった遺産で、しばらく放置状態。

このような方は、とにかく訪問者数を増やすことに注力する必要があります。ただ、お客様が購入したくなる力がホームページにあるか、今一度、吟味してください。

④ブログ・SNSで集客はできているが、問い合わせがない

④は、メディパは機能しているが、アドパ、セルパは機能していないという状態です。ブログ・SNSがすごく読まれているが、いっこうに購入や問い合わせにつながらないという状態です。

読まれることで満足しているかもしれませんが、購入や問い合わせがないというのは、ホームページとして健全ではありません。一生懸命ブログを書くことはよいことですが、セルパ、商品購入や問い合わせがくるように一刻も早く修正しましょう。

⑤広告で集客はできていて、コンバージョンもある。

⑤は、アドパ、セルパは機能しているが、メディパが機能していない状態です。広告でお客様を集めて、コンバージョンがある状態です。ただ、広告費を絞ると、とたんに売上が落ちてしまいます。

また、ニッチな商品の場合、売上をあげたいが、広告する媒体が見つからないという悩みを持っているかもしれません。

⑥集客はできているが、コンバージョンが今ひとつ

⑥は、アドパ、メディパが機能しているので、集客はあるが、なかなかコンバージョンがない状態。アクセス解析の数字が良いので、本人はうまくいっていると思ってはいるが、コンバージョンがないことに不安もある。ビジネスに活かせていない典型的なセールス力のないホームページ。

⑦SNSで集客でき、コンバージョンもできている

⑦は、セルパ、メディパは機能しているが、アドパが機能していないという状態です。YoutubeやSNSで集客し、コンバージョンも出ている状態です。周りの人からはネットで成功していると思われているのではないでしょうか?

ただ、偏ったSNS一本足打法は、リスクも伴います。もしかしたら、昔ほどSNSの勢いがなくなってきていると、心のどこかで危機感を覚えているかもしれません。

⑧パーフェクト

⑧は、アドパ、セルパ、メディパが機能している状態です。今、パーフェクトな状態です。この状態をキープしましょう。

ぜひ、ページ毎の役割を意識して、現状分析をしてください。そして、弱点を強化していきます。

強化方法は、至ってシンプル。自社の商品・サービスを顧客目線で見て、戦略を立てていく。そのために重要なのが、繁盛ホームページ【9日間プログラム】です。ぜひ、トライしてください。

どのようにホームページを分析するか?【まとめ】

STEP
アドパ・セルパ・メディパ

アドパ:広告を使って効率的に集客できているか?

セルパ:集客したお客様を効率的にコンバージョンできているか?

メディパ:SNSやブログなどで情報発信できているか?

STEP
失敗の特徴と7つの解決策

①ホームページが機能していない(すべて機能していない)

②広告からアクセスはあるがコンバージョンがない(アドパだけ機能)

③たまにコンバージョンがある(セルパだけ機能)

④SNS・ブログで集客できるが、問い合わせがない(メディパだけ機能)

⑤広告で集客。コンバージョンもある(アドパ、セルパが機能)

⑥集客はできているがコンバージョンがない(アドパ、メディパが機能)

⑦SNS・ブログで集客、コンバージョンもできている(セルパ、メディパが機能)

⑧パーフェクト(すべて機能している)

このように分類すると、今、自分に何が足りないか見えてくるはずです。

ただ、こう見ると、ホームページをビジネスに活かすために、最も重要なものがセルパであることがわかると思います。どんなにお客様を集めても、アクションを起こしてもらえなければ、ホームページが活かせていません。ただ、悲しいことに、セルパが機能しているホームページは極めてわずかだと言わざるおえません。

繁盛ホームページでも、最も重視する指標はセルパです。セルパをどう磨いていくかを、自作をすることで学んでください。そのための第一歩が、自社商品・サービスを、どう魅力的に伝えるかです。ぜひ、繁盛ホームページ【9日間プログラム】にチャレンジしてください。