この記事は、こんな方におすすめです!
- 顧客の滞在時間が短い、文章を読んでもらえてないと感じている方
- ホームページが機能していないとお感じの方
- 文章力を磨きたい。自分の言葉で顧客に情報を発信したいとお考えの方
魅力的なホームページの文章で顧客の心を掴む
どうすれば読者の心を掴む文章を書けるようになるのか?
難しいように思うかもしれませんが、コツさえ掴めば誰でも書けるようになります。効果的なホームページライティングをマスターすれば、ユーザーの心を引きつけ、サイトの反応を飛躍的に上げることができます。この記事では、ホームページの文章術を詳しく解説します。
ホームページの文章を書く時に気を付けるポイント
ホームページを作る時にデザインと並んで頭を悩ますのが、ホームページに載せる文章。
「文章を書くのが苦手」という方も、事前の準備と書き方のコツさえ覚えてしまえば、わりと簡単に書くことができます。ホームページのリニューアルで、文章を書かなければいけない人は、ぜひ、参考にしてください。
言葉で売上げが大きく変わる
もし、ホームページから注文が入らないとお悩みなら、真っ先に改善したほうがいいのが“言葉”です。デザインやレイアウト、写真など、売るための要素はいくつもありますが、まず手をつけるのは、言葉です。
文章は、センスがないから書けないよ
そう思うかもしれません。
ただ、心配はご無用です。ホームページの言葉は、テレビCMや雑誌広告と違い、ブラッシュアップされたキレイな言葉である必要はありません。言うなれば、販売員の言葉。目の前のお客様に、商品を売るための言葉です。
例えば、営業の現場で、「カラダにピース」「キンチョーの夏、日本の夏。」と言われても、お客様は直感的に理解できません。逆に、「何?!」と気持ち悪がられます。
そうではなく、「暑いからキンキンに冷えたカルピス、ぜひ飲んでください」「11月くらいまで蚊がいるから、嫌になっちゃいますよね。蚊取り線香は今や秋にも必需品です」という、ベタベタな言葉のほうが、ピンときます。
「売る」ホームページのための言葉
ホームページで売るためには、センスのいい言葉よりも、むしろベタベタなほうが顧客に響きます。あなたにも書けると言えるのはこのためです。「売る」ホームページの言葉は、顧客に、「あの会社、クール!」と感じてもらうのではなく、売るためのフレーズである必要があります。
グッとくるものがない
文章術の本には、「ターゲットのニーズを深掘りして、顧客にとっての価値を言葉にしましょう」というようなことが書いてあります。
確かにその通り! しかし、もう少し踏み込んで考えないと、
お客様に「売る」ための言葉を書くことはできません。
ライターが書く言葉は、グッとくるものがなく購入に結びつかないのは、このためです。
なので、心を動かす文章は、実際に売っている本人が書くべきです。
ただ、今まで文章を書いた経験がないから、
ハードル高いな!
そう感じることでしょう。
しかし、ご安心ください。次の準備をすれば、スムーズに文章が書けるようになります。
バディ・アプローチ
その準備の方法がバディ・アプローチです。(私が作った造語です。この後も出てきますので、少々お付き合いください)
バディ・アプローチに入る前に、次の3つの質問に、まず答えてください。
バディ・アプローチ その前の3つの質問
- あなたが販売する商品・サービスは、あなたの親友に薦めることができますか?
- あなたの販売する商品・サービスは、その悩みをどのように解消できますか?
- その結果、親友は、どんなより良い未来を手に入れることができますか?
おおげさな理由がなくて大丈夫です。細かいことでもいいので、あなたが販売する商品・サービスがどのようなものか書いてください。
もし、何も書けないとしたら、その商品を販売するのはやめた方がいいかもしれません。
どんなテクニックを使っても、価値ある商品・サービスでなければ売ることは難しいです。
私は、誰を、どのように幸せにできるか?
それでは、バディ・アプローチを始めます。次のストーリーをベースにターゲット顧客と商品を深掘りしていきます。テーマは、「私は、誰をどのように幸せにできるか?」です。
ターゲットは、誰?
小規模事業者の場合、ターゲットになる顧客は、経営者、もしくは、営業責任者の同年代になることが多いです。目安はプラス・マイナス10歳前後の年代。
なぜかと言うと、まるっきり理解できない人に、商品を売ることは、所詮無理な話だからです。
ウォーレン・バフェットは言います。
投資の対象は、自分に理解できる“シンプルなビジネス”に限るべきだ
Only invest in simple businesses’ that you understand
まったくわからない事業に、なんとなく儲かりそうだから、今、注目されている分野だから、成長している分野だから、という理由で投資すべきではないという教えです。
バフェットはこうも言っています。
「リスクとは、自分が何をやっているかよくわからない時に起こるものです」
Risk comes from not knowing what you’re doing
投資のリスクとギャンブルのリスクの違いです。運命に任せるか、リスクをコントロールするか。このことからも、ターゲットは「自分が理解できる“シンプルな顧客”」に限るべきです。
そう考えると、最も良いターゲット顧客は、あなたの親友。
なぜなら、親友のことはよく理解しているし、尚且つ、変なものは売れないからです。
ネットだろうが、リアルだろうが、良い商品を、仲のいい人に売るというのが商売の大原則。
ただ、親友をターゲットに設定してしまうと、感情が入り過ぎてしまいます。もしかしたら、感情に流されて、値引きしたり、サービスし過ぎたりして、商売を歪めてしまうかもしれません。なので、オススメするのは、親友の友達です。
ストーリーの穴埋めをするだけで…
以下のストーリーをベースに、穴埋め形式で、あなたの商品情報を入れ込んでみてください。そうすることで、自社の強み、弱点が明確化します。
はじめまして、北街(あなた)と言います。
太郎(親友)の友人なんですよね。
よろしくお願いします。
私、太郎とは小学校の同級生で、それから、かれこれ20年くらいの付き合いなんです。
そうなんですね。
私、山田と言います。
山田さんは、太郎と高校が一緒だったと伺ってます。
はい。彼とは高校が一緒で。
太郎が私のことを、どう紹介していたか、わからないけど、今日は、なんでも聞いてください。
はい。ありがとうございます。
今、ホームページのリニューアル(商品・サービス)を検討されているんですね。太郎の友人なので、仕事を頼む、頼まない関係なく、
なんでも聞いてください。
はい。
【あなたが販売している商品・サービスは?】
ちなみに、いくつか確認をさせてもらって、いいですか?
はい。
ホームページのリニューアルを考えているということですが、現在のアクセス数は、どのくらいですか?
実は、ほったらかしで、何もしていないので、
月500PVくらいです。
なるほど。月500PVくらいですね。
アクセス数が少なくて、何かお困りなことはありますか?
正直、ホームページはあるだけって感じです。
会社の知名度がないので、新規の問い合わせがありません。
集客が減っていて、ホームページで集客したいと思っています。
あと、デザインが古臭いので、キレイにしたいと思っています。
【現状確認 ターゲット顧客が現状抱えている問題は?】
なるほど。少し整理させてもらうと、
まず、問い合わせが少なくて不安ということですね。
問い合わせを増やしたいということは、
会社の知名度を上げるのと同時に、
どんな商品やサービスを提供しているかも
具体的にアピールしていきたいということですね?
そう言われると、そうです。
どんなサービスを、いくらで、どのエリアに、どのようなデリバーで、ということを詳しく書いたほうがよいと思うのですが、
そのような情報は、今のホームページに書かれていますか?
【あなたは、どんな提案ができるか?】
制作会社に任せっきりだったので、
ざっとは書いてありますが、詳しくは書いていないです。
真剣なお客様ほど、ホームページを隅から隅まで読むので、
細かいところまで、しっかり書いたほうが良さそうですね。
はい…
心配はいりません。山田さんが、普段、お客様に話している内容を
そのまま書けばいいだけです。
お客様は、専門家の生の声が聞きたいんです。
普段話している内容を、わかりやすい書くだけなので、
コツさえ掴めば、山田さんでもスラスラ書けるようになります。
実際にお客様に売っている訳ですから。
【顧客が信じている間違った常識とは?】
売ってはいますが、文章はちょっと。
大丈夫です。ほとんどの方ははじめは書けません。
ただ、1ヶ月もすれば、(事例を見せながら)こんな感じで書けるようになります。みなさん、文章を書いた経験はほどんどありません。
そうなんですね。
それでは、2つ目の新規の問い合わせが少ないということですが、
現在、どのくらいの問い合わせが
実は、ほとんどありません。
なるほど。ほとんどないということですね。
ホームページから問い合わせを増やしたいということですが、
現在、それについて、特に気になる点や、何か具体的に改善したい点などありますか?
【特に気になっていることは?】
質問は、この他にも…
上記のように、親友の友人のお悩みごとを解決しながら、「あなたは、誰を、どのように幸せにできるのか?」を掘り下げていきます。質問に答えていくことで、あなたが、売っているモノの本当の意味が見えてくるはずです。それこそが、ホームページに書くべきことです。
それを伝えていくことで、ファン・コミュにティを作ることができるのです。
ぜひ、バディ・アプローチの質問を、すべてクリアしてください。
売れるホームページ「はじめの一歩」
「自社の商品やサービスを、顧客にどう伝えるか?」これが固まる前に、ホームページを作っても、売れるホームページにはなりません。
「親友の友人」「メンター」「顧客」など、ストーリーをベースに、いろいろな切り口で、自社商品を見ていくと、何を、どう伝えないといけないかが、はっきり見えてきます。また、自分自身がどんなキャラクターで、情報を発信していくかも明確になっていない方が多いです。
そのようなホームページの文章を書くために準備しなければいけないことを、「繁盛ホームページ【9日間プログラム】」として、まとめています。ぜひ、時間をかけて、自社は、誰に何を売っているのか掘り下げいってください。
売れるホームページの「はじめの一歩」を、ぜひ、踏み出してください。